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T3MP3STとは?AIコーディングエージェントで動く自律型レッドチームセキュリティフレームワーク

⭐ 4,938 stars GitHub →

GitHub急上昇中のオフェンシブセキュリティフレームワーク T3MP3ST(⭐4,938)は、あなたがすでに使っているAIコーディングエージェント(Claude Code・Codex・Hermes)や、OllamaなどのローカルLLMを「頭脳」として活用し、偵察→エクスプロイト→レポートのキルチェーンを自律実行するTypeScript製ツールです。新しいAPIキーもクラウドテナントも不要。既存のエージェント環境をそのまま「戦闘態勢」に引き上げます。

XBOW社の104チャレンジスイートでpass@1 90.1%(XBOW自己申告の85%を上回る)を達成し、2026年のポストカットオフCVE探索では10件中8件で正確なファイル/行番号/CWEを特定。全ての数値がnpm run verify-claimsで再計算可能な「レシート付きベンチマーク」を採用しているのが最大の特徴です。

T3MP3STが解決する課題:なぜ今このツールが注目されるのか

従来のペネトレーションテストは、Burp Suite・nmap・Metasploitなどのツールを手動で組み合わせる職人技が必要でした。T3MP3STはこの課題に対し、「AIコーディングエージェントをオーケストレーション層として活用する」という新しいアプローチで解決します。

従来ツールとの根本的な違い

Burp SuiteやMetasploitは優秀なツールですが、ツール間の連携・結果の解釈・攻撃チェーンの構築は依然として人間の専門知識に依存しています。T3MP3STはMITRE ATT&CKフレームワークに対応した8つの専門エージェント(Recon・Scanner・Exploiter・Infiltrator・Exfiltrator・Ghost・Coordinator・Analyst)が協調して動作し、キルチェーン全体を自律実行します。

AutoGPTやLangChainなど汎用エージェントフレームワークと比較すると、T3MP3STはセキュリティ特化のツールセット(デフォルト35種、オプション込みで108種)と厳密なスコープ制御(認可外ホストへの通信を自動ブロック)を備えている点が決定的に異なります。

なぜ今話題なのか

AIコーディングエージェントが一般化した2026年の時点で、「すでに使っているClaude Codeをそのままセキュリティツールのバックボーンとして再利用できる」という設計思想が多くの開発者に刺さっています。別のAPIキーや月額課金は不要。エージェントが動いている環境にnpm installするだけです。

T3MP3STの主要機能と対応ドメイン

対応する攻撃・分析ドメイン

ドメイン ステータス 内容
🕸️ Webアプリ ✅ 安定 ブラックボックス偵察→エクスプロイト(XBEN 90.1%)
🚩 CTF ✅ 安定 ヒントなし解法(Cybench 58%)
📂 ソースコード ✅ 実証済み CVE-Zero: 10件中8件で正確なファイル/行番号/CWE特定
🤖 ロボティクス/OT ✅ パイプライン安定 coordinated-disclosure対応
☁️ クラウド 🚧 開発中 AWS/GCP/Azureの設定ミス検出
📱 モバイル 🚧 開発中 Android/iOSアプリセキュリティ

ブラウザ型War Roomと多様な接続方式

T3MP3STにはWar Roomと呼ばれるブラウザUIが付属し(http://127.0.0.1:3333/ui/)、Op Admiralに日本語でターゲット情報を入力するだけでミッションが始まります。

プロバイダーの選択肢が豊富なのも特徴で、完全オフライン運用も可能です:

# キーレス(ローカルエージェント接続)
npm install && npm run server

# APIキー利用
export ANTHROPIC_API_KEY=sk-ant-...
export OPENROUTER_API_KEY=sk-or-...

# 完全オフライン(Ollama)
ollama serve && ollama pull llama3
export TEMPEST_LOCAL_BASE_URL=http://localhost:11434/api
export TEMPEST_LOCAL_MODEL=llama3
npm run build && npx tempest

クイックスタート:T3MP3STのセットアップ手順

1. インストールと起動

# リポジトリをクローン
git clone https://github.com/elder-plinius/T3MP3ST.git
cd T3MP3ST

# 依存パッケージをインストール
npm install

# War Roomを起動
npm run server
# → http://127.0.0.1:3333/ui/ でアクセス可能

2. エージェント接続

War Room の Settings タブでローカルエージェント(Claude Code / Codex)を接続します。API キーを持っている場合は .env.example をコピーして .env を作成し、対応するキーを設定します。

3. 数値の検証(重要)

# ベンチマーク数値をすべて再計算
npm run verify-claims
# → 24/24 GREEN を確認

この一行で README に記載されている全ての数値がコミット済みアーティファクトから再計算されます。「信頼してください」ではなく「自分で確認してください」という設計が開発者コミュニティに評価されています。

こんな人に向いている

セキュリティエンジニア・ペネトレーションテスター

認可済みWebアプリに対してXBENスタイルの自動ブラックボックステストを実施したいペネトレーションテスターに最適です。偵察・スキャン・エクスプロイトの各フェーズを8エージェントが協調して実行するため、手動では数日かかる評価を大幅に短縮できます。特にMITRE ATT&CKフレームワークへの対応により、レポートの標準化も容易になります。

バグバウンティハンター

既存のClaude Code環境をそのまま流用してCVE探索パイプラインを構築できるため、既存のエージェント投資を有効活用できます。coordinated-disclosure パイプライン(OSV新規性確認→PoC生成→反論パネル→CVSS算出)が内蔵されており、発見した脆弱性のベンダー報告までを一気通貫でサポートします。

CTF参加者・セキュリティ学習者

Cybench形式の40問でヒントなしpass@1 58%という実績は、CTF学習の練習相手として十分な実力を示しています。エージェントが解法を導出するプロセスをリアルタイムで観察できるため、セキュリティ手法の学習教材としても活用できます。

使う前に知っておきたいこと

ライセンスと商用利用

T3MP3ST は AGPL-3.0 ライセンスです。ネットワーク経由でサービスとして提供する場合はソースコードの開示義務が生じます。企業のペネトレーションテストサービスとして商用利用する場合は法務確認を推奨します。

認可済みターゲットのみ

未認可のシステムへのアクセスは違法です。 T3MP3STは認可済みテスト・研究・教育目的のみを対象としており、ビルトインのEgress Scope Containment機能によりターゲットスコープ外のホストへの通信を自動ブロックします。使用前に必ずターゲットオーナーの明示的な書面許可を取得してください。

ハードウェア要件とモデル依存性

ベンチマーク結果(XBEN 90.1%)はgpt-5.5を使用しています。ローカルLLM(Ollama llama3等)では性能が大幅に低下する可能性があります。また、完全な8エージェントスウォームは未検証段階であり、現在の実証済みパスはシングルエージェントReActループです。

実験的機能の扱い

ソースコード白箱解析(Python限定)・DeFiエクスプロイト・クラウド/モバイル/バイナリ解析は現時点でExperimentalまたはPlannedステータスです。本番ペネトレーションテストへの活用前にステータステーブルを必ず確認してください。

T3MP3STの実際の活用フロー

セキュリティエンジニアが認可済みWebアプリのペネトレーションテストにT3MP3STを活用するフローを紹介します:

# 1. War Room起動
npm run server

# 2. ブラウザでhttp://127.0.0.1:3333/ui/ を開く
# 3. SettingsでClaude Codeを接続
# 4. Op Admiralに指示
#    例: "https://test.example.com のWebアプリをブラックボックスで評価してください"

# 5. ミッション開始後、Logsパネルで進捗を確認
# 6. 完了後、Findings Ledgerで発見された脆弱性を確認
# 7. coordinated-disclosureパイプラインでレポートを作成

数値の再現性確認も日常的なワークフローに組み込めます:

npm run verify-claims  # ベンチマーク数値をすべて再検証
npm run cve:bench      # CVE-Zeroベンチマークを実行

まとめ:T3MP3STが示す「AIエージェント×セキュリティ」の未来

T3MP3STはセキュリティ専門家だけのツールから「AIコーディングエージェントを持つエンジニアなら誰でも触れるセキュリティフレームワーク」へのパラダイムシフトを体現しています。再現可能なベンチマーク・透明なステータス管理・既存エージェント環境の活用という3つの設計思想が4,900以上のスターと22名のコントリビューターを集めた理由です。

認可済みペネトレーションテスト・CTF・バグバウンティを行うエンジニアにとって、2026年時点で最も実践的なAIセキュリティフレームワークの一つです。まずはnpm run verify-claimsで数値の透明性を体験してみてください。

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