reMarkable Paper ProをAI魔法日記に変えるriddleの使い方
reMarkable Paper ProをAI魔法日記に変えるriddleの使い方
reMarkable Paper Proの電子ペーパーに書いた文字がインクのように消え、AIが手書きで返答するRustアプリ「riddle」。OpenAI互換APIを使いトム・リドルの日記を再現した、1,700超スター急上昇のユニークプロジェクトです。
GitHubで急上昇中の MaximeRivest/riddle をご紹介します。スター数 1713★ を獲得し、AI分野で注目されているツールです。
riddleとは?reMarkable Paper Proで蘇るAI魔法日記
「riddle」はreMarkable Paper Pro専用のRust製アプリで、ハリー・ポッターシリーズの「トム・リドルの日記」を実際のデバイス上で再現します。ペンで書いた文字が2.8秒後に画面から消え、ビジョンLLMが手書きをPNG画像として読み取り、Dancing Scriptフォントで返答を書き戻す仕組みです。
OpenAI・OpenRouter・Groq・ローカルサーバーなど任意のOpenAI互換APIに対応し、過去のページも記憶して文脈を保持します。2026年7月に公開後わずか数週間で1,700スターを獲得した注目プロジェクトです。
こんな人におすすめ:
- エンジニア向け: Rust/組込みシステム開発者・reMarkable Paper Pro所有者でOpenAI互換APIを活用したAIアプリ実装の参考に
- 非エンジニア向け: プログラミング知識が必要なため、エンジニア専用ツールです
主な機能・特徴
- ペン入力を2.8秒の停止で検知し、書いた内容をLLMに送信して返答を生成する
- OpenAI・OpenRouter・Groq・ローカルサーバーなどOpenAI互換API全般に対応する
- 過去のページをメモリとして保持し、文脈を理解した会話を実現する
- qtfb(ウィンドウモード)/ quill(e-inkを直接制御・最低レイテンシ)の2種類の表示バックエンドを搭載
- MITライセンスで公開・remagic CLIで1コマンドインストールが可能
riddle インストール手順と使い方・始め方
前提環境はreMarkable Paper Pro(OSバージョン3.26〜3.27)+ xovi + AppLoadのインストール済み環境です。最も簡単な方法は remagic CLI を使う方法です:
# remagicでriddleをインストール
remagic install riddle
# ブラウザで設定フォームを開く
remagic config riddle
APIキー(RIDDLE_OPENAI_KEY)を設定後、AppLoadで「The Diary」をタップすれば使えます。
OpenRouter経由でGPT-4o-miniを使う設定例
export RIDDLE_OPENAI_KEY="$OPENROUTER_API_KEY"
export RIDDLE_OPENAI_BASE="https://openrouter.ai/api/v1"
export RIDDLE_OPENAI_MODEL="openai/gpt-4o-mini"
設定確認は以下のコマンドで行えます:
riddle --oracle-test path/to/handwriting.png
ジェスチャー操作一覧
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| ペンで書いて止める | 日記がインクを吸い込み、AIが返答を書く |
| マーカーを反転させる | 消しゴムとして使う |
| 大きな「?」を書く | 内蔵ガイドを表示 |
| 指5本同時タップ | 日記を閉じる(テイクオーバーモード) |
piバックエンドを使う方法(APIキー不要)
pi(badlogic/pi-mono)を利用している場合は、APIキーなしで動作させられます。oracle.envにRIDDLE_OPENAI_KEYを記述しなければ、riddleは自動的にpiのRPCモードにフォールバックします。piの常駐プロセスが1リクエストごとのモデル初期化コストを省くため、レイテンシも低減されます。
活用事例
- クリエイティブライター・小説家がreMarkable Paper Proを日記代わりに使い、AIと手書きで対話しながらアイデアを深堀りするシーン
- Rustエンジニアがe-inkデバイスへのLLM統合実装のリファレンスとして参照するケース(
src/oracle.rsのビジョンLLM統合が参考になります)
riddleとChatGPTとの違い・なぜ今このツールか
ChatGPTやClaudeなどのAIチャットはスクリーン・キーボード・チャットUIを前提としていますが、riddleは紙とペンだけのインタフェースを実現する点が根本的に異なります。e-ink特有の「インクが消える」演出と手書き文字認識(ビジョンLLM)を組み合わせることで、デジタルでありながら完全にアナログな操作感を生み出しています。
また、既存のreMarkable公式AI機能(Lumi AI)はreMarkable社のサーバーに依存しますが、riddleはユーザーが選んだAPIキーを使うため、プライバシーを自分でコントロールできます。ページ画像は設定したAPIエンドポイントにのみ送信され、telemetryは一切ありません。
2026年7月の急上昇は「物理的な日記体験×LLM」という新しいUXパラダイムへの注目を反映しており、e-inkデバイスへのAI統合という今後のトレンドを先取りしています。
こんな人に向いている
クリエイティブワーカー(小説家・日記愛好家): reMarkable Paper Proをすでに持っているライターが、AIとのアイデア対話をアナログな操作感のまま実現したい場合に最適です。キーボードを離れた環境でのブレインストーミングに向いています。
Rustエンジニア・組込み開発者: e-inkディスプレイの直接制御(quill / libqsgepaper.so)やOpenAI互換API統合の実装をRustで学べる良質なリファレンスです。src/oracle.rsのペルソナプロンプト実装なども参考になります。
AIプライバシー重視ユーザー: 自社・ローカルサーバー(LM Studio等)のOpenAI互換エンドポイントを指定することで、データを外部に出さずにオフラインAI日記として使えます。
riddleのメモリ機能を活用した日記術
riddleは書いたページをすべてタブレット内に保存し(/home/root/riddle-data/memories/)、最大約400ページ分の文脈を保持します。「show me what I wrote about…」と書くと過去のページが手書きで蘇るため、アイデアノートや日記として特に有用です。メモリを無効化したい場合はoracle.envにRIDDLE_MEMORY=offを設定します。
使う前に知っておきたいこと
- 対応デバイス限定: reMarkable Paper Pro(コードネーム: ferrari、aarch64、OS 3.26〜3.27)のみ対応。reMarkable 1・rM2は現時点では未対応(Issueで要望中)
- root実行: テイクオーバーモードはrootで動作し、e-inkエンジンを直接制御します。SSHアクセスをバックアップとして必ず確保してください
- APIコスト: デフォルトではOpenAI互換API(ビジョン対応モデル)が必要。1リクエストあたりPNG画像送信コストが発生します
- ライセンス: riddleコード自体はMIT。ただしベンダーライブラリ(libqsgepaper.so、Qt)は自分のデバイス/SDKから取得が必要
関連ツール・おすすめサービス
- Perplexity AI — riddleのAPIバックエンドとして使えるAI検索エンジン。OpenAI互換APIを提供
- DigitalOcean — ローカルLLMサーバーやOpenAI互換エンドポイントを手軽にホスティングできるクラウド
まとめ
riddleはreMarkable Paper ProをSF的なAI日記体験に変える野心的なプロジェクトです。ハードウェアの制約(reMarkable Paper Pro専用)はありますが、e-inkへのLLM統合という珍しい実装はRustエンジニアの参考にもなります。Paper Pro所有者でAIや創作活動に興味があるなら、ぜひ試してみてください。
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