Repo-lab
開発ツール

runs-on.dev とは?開発者向け無料サブドメインを秒速で取得する方法

⭐ 179 stars GitHub →

サイドプロジェクトを公開するとき、yourname.vercel.appyourname.github.io ではなく、もう少し個性的な URL を使いたいと思ったことはありませんか?runs-on.dev はそのニーズに応える無料のサブドメインレジストリです。GitHub アカウントひとつで yourname.runs-on.dev を数秒以内にクレームでき、Vercel・Bluesky・メール転送など多様な用途に対応しています。

本記事では runs-on.dev の概要・仕組み・具体的な使い方を日本語で詳しく解説します。

runs-on.dev とは

runs-on.dev は、開発者が無料で <name>.runs-on.dev というサブドメインを取得できるオープンなサブドメインレジストリです。Advance Labsruns-on.dev ドメインを登録・管理し、その配下のサブドメインを開発者に無償で提供しています。

仕組みは「git コミット=DNS レコード」

最大の特徴は、隠れたデータベースが一切存在しない透明性にあります。名前をクレームすると、このリポジトリの domains/<name>.json に1件のファイルが書き込まれます。そのファイルこそがレコードの実体であり、git の履歴がレジストリの公式ログになります。

{
  "name": "yourname",
  "owner": { "github": "yourname" },
  "claimedAt": "2026-01-01T00:00:00.000Z",
  "records": {}
}

GitHub Actions がマージと同時に Vercel の DNS API へ同期するため、設定変更は秒単位で反映されます。

対応レコードタイプ

タイプ 用途 共存制約
CNAME Vercel・Netlify 等への転送 単独のみ(A/TXT/MX と同居不可)
A IPv4 直指定 TXT・MX と共存可
TXT Bluesky ハンドル・所有権確認 A・MX と共存可
MX メール転送設定 A・TXT と共存可
URL HTTP リダイレクト 単独のみ

runs-on.dev の使い方

サブドメインのクレーム手順

  1. runs-on.dev にアクセスして GitHub でサインイン
  2. 希望のサブドメイン名を入力(1アカウント1名まで)
  3. 空きがあればクレームボタンを押すだけ — 数秒で yourname.runs-on.dev が有効になります

アカウント要件として、GitHubアカウントが30日以上前に作成されており、かつ公開リポジトリが1つ以上あることが必要です。スパム防止のための条件で、通常の開発者であれば問題ありません。

Vercel への連携(最短ルート)

個人プロジェクトを Vercel でホストしている場合、以下の手順で yourname.runs-on.dev をカスタムドメインとして設定できます。

runs-on.dev 管理画面での設定:

"records": { "CNAME": "cname.vercel-dns.com" }

Vercel プロジェクト側では「Add Custom Domain」で yourname.runs-on.dev を追加するだけです。Vercel の DNS API を通じて秒単位で反映されます。

Bluesky ハンドルとして使う

Bluesky では _atproto サブドメインに TXT レコードを置くことでカスタムハンドル(@yourname.runs-on.dev)を設定できます。runs-on.dev の subdomains フィールドを使うとサブドメイン配下のエントリを追加できます。

"subdomains": {
  "_atproto": { "TXT": ["did=did:plc:abc123"] }
}

Bluesky の設定画面で DID を確認し、上記の値を置き換えるだけです。

プルリクエストによる変更(上級者向け)

管理画面を使わずプルリクエストで変更することも可能です。この方法はコードレビューを挟みたいチームや、CI での検証結果を確認したい場合に適しています。schema/record.schema.json に対してバリデーションが自動実行されます。

is-a.dev との違い・なぜ今このツールか

類似サービスとして is-a.dev が有名ですが、runs-on.dev との違いは以下の点にあります。

  • 管理画面の有無: is-a.dev は PR のみ対応ですが、runs-on.dev は Web 管理画面から GUI で設定変更可能です
  • DNS 即時反映: runs-on.dev は Vercel の DNS API と直接連携しており、マージから数秒以内に反映されます
  • セルフホスト対応: AGPL-3.0 で公開されており、独自ドメインを使って同様のレジストリを自分で運用できます
  • Bluesky 対応: SNS アイデンティティとしての用途を明示的にサポートしています

2026年の Bluesky 普及に伴い、カスタムハンドル需要が高まっていることも runs-on.dev がトレンド入りした背景のひとつです。

こんな人に向いている

フロントエンドエンジニア

個人ポートフォリオや技術ブログを Vercel でホストしているフロントエンドエンジニアにとって、vercel.app サブドメインより一段個性的な URL を無料で取得できる手っ取り早い選択肢です。面接時のプロフィールリンクとしても見栄えが良くなります。

フルスタック・バックエンドエンジニア

API サーバーや開発中のサービスに api.yourname.runs-on.dev 形式のサブドメインを付け、チームメンバーに共有する際に使えます。ローカル開発環境の DNS テスト用としても活用できます。

Bluesky ユーザー(特に開発者)

GitHubアカウントを持つ Bluesky ユーザーであれば、@yourname.runs-on.dev というドメインハンドルを最短手順で設定できます。@yourname.bsky.social よりも自分らしいアイデンティティを無料で確立できます。

使う前に知っておきたいこと

ライセンス(AGPL-3.0)

runs-on.dev のコードは AGPL-3.0 でライセンスされています。ネットワーク経由で他者に提供する改変版を作る場合はソースコードの公開義務が生じます。単にサブドメインを取得して自分のサイトを指すだけであれば、この義務は一切生じません。

1アカウント1名の制限

1つの GitHub アカウントで取得できるサブドメインは1件のみです。名前の変更はできず、既存の名前を手放してから新しい名前を取り直す必要があります。慎重に名前を選ぶことを推奨します。

アカウント要件

  • GitHubアカウントが作成から30日以上経過していること
  • 公開リポジトリが1つ以上あること

新しいアカウントや空のアカウントではクレームできません。

セキュリティ:所有権の不変性

ownerclaimedAtname フィールドは一度設定すると変更不可です。他人が自分のレコードを書き換えることはできません。万が一アカウントが侵害された場合は POLICY.md に従いメンテナーに連絡してください。

セルフホスティング(独自ドメインでレジストリを運用)

AGPL-3.0 の下、このリポジトリをフォークして独自ドメインで同様のサブドメインレジストリを運用できます。

# ローカル開発
npm install
npm run dev

# テスト実行
npm test

主要な設定変更点:

  • .env.example を参考に環境変数を設定(REGISTRY_REPO, GITHUB_CLIENT_ID, GITHUB_CLIENT_SECRET
  • proxy.js と各ページの runs-on.dev 参照を自ドメインに置換
  • DNS ワイルドカードレコード *.yourdomain を Vercel にポイント

まとめ

runs-on.dev は、GitHub アカウントを持つ開発者なら誰でも無料で yourname.runs-on.dev を取得できる透明性の高いサブドメインレジストリです。git コミットがそのままレコードになる設計は、エンジニアにとって直感的で安心感があります。Vercel との連携・Bluesky ハンドル設定・メール転送など幅広い用途に対応しており、サイドプロジェクトや個人ブランディングに最適です。

GitHub Stars: ⭐ 179(2026年9月時点)
リポジトリ: zordhalo/runs-on.dev
ライセンス: AGPL-3.0


関連ツール・おすすめサービス

  • DigitalOcean — 開発者向けクラウド・App Platformでかんたんデプロイ

この技術を学ぶ

DevTool に興味を持った方には、Udemy のオンラインコースもおすすめです。

毎日更新のGitHubツール情報

LINEで受け取って最新情報をキャッチアップしよう

友達追加する(無料)

関連記事

この記事が役に立ったらシェアしてください