OpenConnector とは?Composio代替のオープンソースAIエージェント向けSaaS接続ゲートウェイ
AIエージェントが実用的に使われるようになると、GitHub・Gmail・Slack・Notionなど複数のSaaSサービスへの接続が必要になります。それぞれのOAuth認証やAPI管理を個別に実装するのは非効率です。oomol-labが公開した OpenConnector(oomol-lab/open-connector)は、この課題を解決するオープンソースのゲートウェイで、GitHubで2,847スターを集めてComposioの代替として注目されています。
OpenConnector とは何か
OpenConnectorは、AIエージェントとSaaSアプリケーションの間の認証・接続を一元管理するゲートウェイです。一度アカウントを接続すれば、1,000以上のプロバイダーと10,000超のプリビルトActionをSDK・CLI・MCP・HTTP/OpenAPIで統一的に利用できます。
開発元のoomol-labは「Connect Once. Use Everywhere.(一度接続すれば、どこでも使える)」をコンセプトに掲げており、チームで認証情報を共有しながらも、キーやトークン・スコープを安全に隠蔽する設計を採用しています。
主な機能
- GitHub・Gmail・Notion・BigQuery・Supabase・Slackなど1,000以上のSaaSプロバイダーに対応
- SDK・CLI・MCP・HTTP/OpenAPIの複数接続経路でエージェントから柔軟に利用できる
- Docker・Fly.io・Cloudflare Workers・OOMOLホスト版と多様な展開形態をサポート
- OAuth2・APIキー・カスタム認証情報をセキュアな認証境界内で管理する
- Webコンソールで実行ログ・スコープ・Allow/Blockポリシーを視覚的に管理できる
クイックスタート(Dockerで3分起動)
Docker Composeで起動
事前にDockerをインストールした状態で以下を実行するだけです。
# 最新のイメージでDockerを起動
docker compose up
起動後、http://localhost:3000 でWebコンソール、http://localhost:3000/docs でAPIリファレンスにアクセスできます。
動作確認(no-authアクション)
Hacker Newsのトップストーリー取得で認証なしで動作を確認できます。
curl -s -X POST http://localhost:3000/v1/actions/hackernews.get_top_stories \
-H 'content-type: application/json' \
-d '{"input":{}}'
GitHubをPATで接続
# GitHubのPersonal Access Tokenで接続登録
curl -s -X PUT http://localhost:3000/api/connections/github \
-H 'content-type: application/json' \
-d '{"authType":"api_key","values":{"apiKey":"github_pat_..."}}'
# 接続後、ユーザー情報を取得
curl -s -X POST http://localhost:3000/v1/actions/github.get_current_user \
-H 'content-type: application/json' \
-d '{"input":{}}'
展開形態と用途
4つの展開パス
| 展開方法 | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|
| ローカル(Docker) | 個人開発者・検証環境 | SQLite・MCP・HTTP・WebコンソールをDockerで即起動 |
| Fly.io | チーム向けホスト環境 | DockerランタイムにFlyボリュームでSQLite永続化・TLS対応 |
| Cloudflare Workers | 軽量ホスト環境 | Workers+D1+R2でサーバーレス展開 |
| OOMOL(ホスト版) | OAuthアプリ審査待ちのチーム | 同じプロバイダー・Actionの契約を持つホスト型。後でセルフホストへ移行可能 |
Cloudflare WorkersへのDeploy
# wrangler.example.jsonc を設定してDeploy
npm run deploy:cloudflare
詳細はリポジトリの docs/cloudflare.md を参照してください。
MCPサポートと最新アップデート
v1.3.0(2026年7月17日リリース)では、GitHubのRepo・Issue・PR・CI・Release関連の59アクションが追加されました。またMCPから名前付きプロバイダー接続をサポートする機能がロードマップに挙がっており、Claude CodeなどのMCPクライアントとの連携がより強化される予定です。
MCPホストからの接続では、エージェントホストのMCPプロトコル経由で直接OpenConnectorのActionを呼び出せます。これにより、Claude Codeのような対話型エージェントがSaaS接続を透過的に利用できる構成が実現します。
Composioとの違い・なぜ今OpenConnectorか
ComposioはPythonベースのSaaS接続ライブラリとして広く使われてきましたが、クローズドなマネージドサービスへの依存とベンダーロックインが課題でした。OpenConnectorはこれに対してオープンソース(Apache-2.0)でセルフホスト可能な代替を提供します。
具体的な差別化ポイント:
- 認証境界の透明性: 認証情報・スコープ・ポリシー・実行ログを検査可能なランタイムに保持する
- 同一契約の保証: オープンソース版とSaaS版で同じプロバイダーID・ActionID・スキーマを使用
- マルチパス接続: MCP・HTTP・OpenAPI・SDKと複数の接続経路をサポート
2,847スターを集めた背景には、AIエージェント開発の普及でSaaS認証管理の自動化ニーズが急増し、オープンソースの選択肢を求めるエンジニアが増えていることがあります。
こんな人に向いている
AIエージェント開発のバックエンドエンジニア
複数のSaaS APIを使うエージェントを開発する際、OAuth認証管理・トークンリフレッシュ・スコープ管理を全てOpenConnectorに委譲できます。エージェントはシンプルなHTTP/MCPリクエストでActionを呼び出すだけでよく、認証ロジックを各サービス用に書き直す手間が不要になります。
スタートアップのCTO・テックリード
OAuthアプリの審査を待たずにOOMOLのホスト版で開発を開始し、審査通過後にセルフホスト版へ移行できます。Cloudflare WorkersデプロイならインフラコストをMinimumに抑えつつスケールできます。
チームでSaaS接続を共有したい開発チーム
一人がアカウントを接続すれば、チームメンバーはキー・トークン・認証情報に触れることなく、接続されたSaaSのアクションをエージェント経由で利用できます。Webコンソールでアクセスポリシーを一元管理できます。
使う前に知っておきたいこと
Node.js 22以上が必要
ローカル開発環境にはNode.js 22以上が必要です。Dockerイメージを使う場合は不要ですが、ソースからビルドする場合は事前に確認してください。
ライセンスの範囲
OpenConnector本体のコードはApache License 2.0でオープンソースです。ただし、接続するプロバイダー・サービスの名称・ロゴ・ブランド資産の権利は各社に帰属します。プロバイダーメタデータの商用利用前は各プロバイダーの利用規約を確認してください。
OAuth2アプリの登録は別途必要
Gmail・Slackなど一部のプロバイダーはOAuthアプリの事前登録と審査が必要です。OOMOLのホスト版を使えば審査を待たずに利用できますが、本番のセルフホスト環境では各プロバイダーへのアプリ登録が必要です。
まとめ
OpenConnectorは、AIエージェント開発でSaaS接続の認証管理に課題を抱えるチームに最適なオープンソースソリューションです。Composioと同等の機能をセルフホスト可能な形で提供し、MCP対応でClaude Codeとの連携も強化されています。DockerでのローカルからCloudflare Workersまで柔軟な展開形態が揃っており、プロジェクトの規模に応じた選択ができます。
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- Perplexity AI — OpenConnectorのSaaS連携をAI検索でさらに活用できる補完ツール
- DigitalOcean — OpenConnectorのセルフホストに最適な開発者向けクラウド
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